テングタケ- テングタケ科 -

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テングタケ写真1
環境
テングタケは広葉樹の林の中の地上に単生します。
里山などの自然が豊かな場所や発生の条件が揃えば平地の都市部などでも生育しています。
海外においても北半球の温帯などで確認されており、アフリカ大陸でも生育が確認されています。
季節
夏~秋
テングタケ写真2
その他の名称
天狗茸、ハエトリ、ハエトリタケ、ゴマナバ、ヒョウタケ
学名:[Amanita pantherina]
価格
不明
特徴
テングタケのカサは直径が4~25cmほど色は褐色または黄土色を帯びた褐色で中央部の方が色が濃くなっています。カサの形は幼菌時は半球形、成長するにしたがってカサが広がり平らになるまで広がっていきます。カサの表面には白いイボが無数にあり、湿気が多い時にはヌメリがでます。また、テングタケのカサのフチの付近には薄い条線が見られます。
テングタケの学名の「pantherina」の部分は「ヒョウの」という意味でカサの表面がヒョウ柄になっている特徴からこの名がつきました。

ヒダは密に並んでいて、色は白色。柄に離生しています。

テングタケの柄は高さが5~20cm程度で根元にいくほど太くなっており柄の中ほどの箇所に白いツバが見られますがこのツバは脱落しやすく残ってない事も多いようです。
柄の基部は丸くなっていて一番太く、球形のツボで覆われています。このツボのフチの部分はリング状に反り返るという特徴があります。

テングタケの肉は白色でもろく、味やニオイは特にありません。
同じく毒キノコであるガンタケとも似ているキノコです。

似ているキノコとしては「ベニテングタケ」や「ウスキテングタケ」などがあげられます。
また、以前は同種として扱われていた針葉樹付近に発生するテングタケは「イボテングタケ」という名前の別種に分けられました。

一般的に毒キノコは人が利用する事は殆どありませんがテングタケはハエの捕殺に用いられていて「ハエトリ」または「ハエトリタケ」と呼ばれる事もあります。
毒きのこ。
テングタケは食べると消化器系、神経系の中毒症状が起こります。また、毒キノコとして広く知られているベニテングタケより毒性は強いといわれていて食後30分程度で中毒症状があらわれます。
具体的な症状としては嘔吐、腹痛、下痢、痙攣、運動失調、幻覚、視力障害、興奮、頻脈、発汗などで酷い場合は呼吸困難や昏睡状態に陥る事もあるようです。
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