今回はシイタケの栽培キットを使用した室内で出来る簡単な菌床栽培をご紹介します。
この栽培キットはお部屋の中で栽培するのに最適でシイタケは
やや気温の低い環境(20℃前後)を好むので推奨されている栽培時期は春または秋となっています。
20℃前後の環境を作れるのであれば夏でも栽培は可能です。

上記の写真栽培キットのパッケージです。のキットだと菌床の入った
栽培ブロック、栽培ブロックを入れる為の
プラスチックケース、
説明書が入っています。
栽培ブロックのみの販売もされているのでシイタケ栽培に少し慣れている方は栽培ブロックのみでも問題ないと思います。

栽培キットに入っているプラスチックケースは非常に便利でシイタケは温度管理をする際に移動させる時に持ち運びやすい点や湿度を一定に保つのにも役に立ちます。
また、シイタケが生えてくるとビニール袋での移動はシイタケを痛める危険性がありますがプラスチックケースであればそのような心配がありません。上部に穴が開いているので湿度が上がりすぎたり酸欠になる心配もなさそうです。
栽培キットの菌床は上記の写真のようにビニールに包まれた状態で梱包されていますが、シイタケの場合、このビニールを取ってから栽培を始める事になります。
一見すると菌床は触ると手が汚れそうな感じに見えますが実際には木を触っているような感じでそこまで手は汚れません。

ビニール袋から栽培ブロックを取り出した後は栽培ブロックの表面を水で濡らしながら洗います。この作業はあまり手でごしごししたりせず、水をかけながら手でなでる程度にしましょう。
水で洗った後は
栽培ブロックをバケツや付属のプラスチックケースに入れて栽培ブロックが半分程度、水に浸かるまで水を入れます。
そのまま水に浸した状態で
30分ほど待ち、栽培ブロックが十分に水を吸ったら水を捨てます。(この工程で使用する水は
水道水でも問題ありません)

水を吸った栽培ブロックをプラスチックケースに入れて霧吹きなどで表面を十分に濡らし、蓋をします。
専用のプラスチックケースは上部に空気穴があいているので酸欠を心配する必要はありませんがビニール袋などを使用する場合は酸欠状態にならないように密封せずに上部に空気穴をあけておくようにしましょう。

生育環境に問題がなければ
5~14日間ほどで栽培ブロックから上記の写真のような小さなシイタケの芽がでてきます。
推奨されているシイタケ栽培の気温は下の表の通りです。
夕方以降に気温が18℃以下にならない場合は気温が低い場所に移動させる必要があります。
シイタケ栽培に最適な温度
朝から夕方まで |
20~23℃ |
夕方から朝まで |
18℃以下 |

上記の写真のように
カサが開きシイタケの裏側にヒダが見えてきたら収穫の合図です。
2枚目の写真のようにカサの外側が丸まっている饅頭型の内に収穫しましょう。

上の写真のように
シイタケのカサが外側まで開いてしまうと味が落ち、カサの裏側のヒダの部分から胞子が飛び散ってしまう恐れがあります。
胞子が飛び散ると容器の内側に胞子が付着して白くなってしまうので容器を綺麗に洗う必要があります。
また、初めて栽培する方のミスとして多いのは
カサが開いているにもかかわらずシイタケが小さいという理由で大きくなるのを待ってしまうケースです。
小さくてもカサが開いて裏側のヒダが見えてきたシイタケはそれ以上は大きくはならないので収穫しましょう。

上の写真は栽培キットから一回目に収穫したシイタケです。一回目の収穫ではこの写真のシイタケのように比較的、小型のものが多くなりがちですが2回目以降は収穫できる本数は減りますが大型化する傾向があります。上手くやれば同じ菌床で
3回は収穫が可能です。
また、一回目の収穫でも柄の大きなキノコを残す「
芽かき」という作業を行えば大きなシイタケを育てる事は可能ですが初心者の方は芽かきなどは行わずにそのまま育てた方が無難だと思います。
以上が栽培キットを使ったシイタケの菌床栽培の手順になります。キットでのシイタケ栽培は原木栽培と違って一か月以内で収穫できるのでオススメです。
自分でシイタケの栽培をやって採れたての椎茸を食べてみたいと考えていた方は室内でも簡単に栽培できるキノコの栽培キットでシイタケ栽培に挑戦してみましょう!