今回はキクラゲの栽培キットを使用した室内で出来る簡単な菌床栽培をご紹介します。
この栽培キットはお風呂場で栽培するのに最適でキクラゲは割と気温の高い環境(15~33℃程度)を好むので推奨されている栽培時期は5~9月となっています。
栽培キットのパッケージはこのような感じです。箱はしっかりとしていてこのキットだと菌床の入った
栽培ブロック、栽培ブロックを入れる為の
ビニールの袋、
説明書が入っています。
栽培ブロックのみの販売もされているのでインターネットなどで説明書を確認できる方は栽培ブロックのみでも問題ないと思います。
専用のビニール袋に関しても栽培に必ず必要なものではありません。(栽培環境によっては必要になります)
栽培キットの菌床は栽培ブロックと呼ばれていて上記の写真のように菌床は
ビニールで包まれているので清潔で手でも扱いやすいです。
栽培ブロックの側面に
上下2cm程度のスペースを空けて外側のビニール袋ごとカッターナイフなどで垂直に切れ目を入れます。傷の深さは5mm程度を推奨されています。
写真では傷の形がかなり歪んでいますが今回はたまたまそうなっただけなので歪ませることなく、垂直にまっすぐに切って問題ないです。
最終的にはこの傷を4、5本入れていきます。間隔を等間隔にしたい場合は上から傷の位置を確認しながら一本一本カットした方が良いかもしれません。
傷を入れた後は十分な湿度(80%程度)と温度を確保できる場所(オススメはお風呂場の窓際)に持っていき、傷の部分が乾燥しないようにシャワーや霧吹きで一日1~3回ほど十分な量の水をかけます。
生育環境に問題がなければ5~10日ほどで上記の写真のようなキクラゲの幼体(原基)があらわれます。
ここまでくればあとは環境を維持して、これまでと同じように傷に十分な量の水をかけ続けるだけです。
※酸欠になるとキクラゲの原基が全く成長しなくなる事があるので酸欠には注意しましょう。
キクラゲが成長すると上の写真のようにキクラゲが下に伸び、ブロックの下の方からでてきたキクラゲが地面についてしまう事があるので地面につくのが気になる方は写真のような小さな桶や台を用意してその上に置くと地面にキクラゲがつくのを防ぐ事ができます。
十分にカサが開き、大きく成長したらちょうど良いと感じる大きさになった所で収穫します(大きくなりすぎるとコバエなどの虫がきてしまう事があるので注意)。
収穫の際は根元部分の菌床も一緒に取って収穫します。※根元部分が菌床に残ると残った部分が腐ってしまう為
収穫後は同じ場所に戻して今までと同じように管理すれば一か月以内に再び収穫が可能になります。上手くいけば五回以上の収穫も可能です。
栽培キットから収穫したキクラゲです。キクラゲは水で洗っても味が落ちるような事はないので調理の下準備もしやすいキノコです。裏側に残っている菌床は食べられないので包丁などで切って捨てましょう。
以上が栽培キットを使ったキクラゲの菌床栽培の手順になります。キクラゲは栽培環境さえ確保できれば栽培しやすい品種なので初心者にもおすすめのキノコとなっています。
自分でキクラゲの栽培をやってみたいと考えていた方は家庭でも簡単に栽培できるキノコの栽培キットでキクラゲ栽培に挑戦してみましょう!